喪服日誌

唐揚げだけが人生だ。/@yuki_mofk

2017.09.12

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 僕の預かり知らぬ所で暗黙の了解があったのか、ほぼ毎日店の開店を任される日々が続き、今日は少し遅めに出勤してよかったのでここぞとばかりに朝はしこたま寝た。朝8時まで寝てていいのはとてもありがたいことで、こんなに寝ていていいのか、という気持ちになった。人生の3分の1は寝ている時間が占めているというし、こんな睡眠を得る為に我々は日々働いているのか、いやそんな訳はないな、正しくはより良い睡眠を得る為に、具体的にはより良いベッドやマットレス、毛布、布団、枕を得る為だな、などと考えた。トゥルースリーパーとやらに年々関心が高まっていくけど、一度身を委ねたらもう起き上がれないのではないかと震えています。睡眠も食事もセックスも、生理的な活動に快感を与えた神やら遺伝子やらは罪深いなと思う。性行為は多くの場合他者を伴うので無理に行うと罰せられたりするけれど、その点睡眠と食事は他人に迷惑をかけないからいい。むしろ摂取していない方が迷惑をかける。しなければならないことに快感が付随するのだから、人は寝転がり、好きなものを食べ、太る。デブ〜〜〜〜。ただその光景はとても動物的で、他の種の動物のさまと同じであるから、野生や本能の観点から見るとぶくぶくと太って寝倒して子孫を残す生き方の方が理想的なのかもしれない。でも寝不足をも厭わぬほど面白いものが世にはあふれていて、太りたくないから糖質のない食品が開発されて、ついでに性行為も同性との接触やソロプレイが発達した。人間は正反対のところへと足を向け、何年もかけて野生の対角へと歩いているらしい。行き着く先はやっぱりロボなのかな。なんでこんな事を日記にしたためているのかというと電車に乗っていて暇だからです。

2017.08.28

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思い返せば今年は山登りにカイト飛ばしにボードゲームと三ヶ月ぐらいの周期で趣味の開拓と消費を急いでいるところがあって、若いうちに楽しんだ方がいいことを無意識化で選択してどんどん潰しているのかなぁ、と他人事のように俯瞰した。そんな中今日は朝からクレーム対応で心が死んだ。必要以上の悪意を注ぎ込んでくる人間とはなんなのだろう。魔女狩りを行う人間の狂気じみた扇動と処刑が実際のところどうであったかはわからないが、心に正義の心が燃えていれば誰でも炎で燃やそうと思うのだろうか。人と関わる仕事を続けてきて4年目になるけれど、必要以上の喜びをくれる相手が全体の1%いるとしたら、必要以上の悪意を浴びせてくる相手は5%いる。客の望みをそのサービスで叶えることは”当然”だし、そこに感謝をしろというつもりもない。望まぬ結果になった時に不満を言うのも尤もである。しかし、そこにプラスして、対応した相手を貶めてやろうという悪意を持った人間が、全体の5%はいる。こちらに落ち度があってもなくても、悪意は突然降りかかってくる。特にお客様窓口だとか、サービスセンターという所で働く人々はとても気の毒に思う。悪意を抱えた人間にはそれが吐け口に見えるのだ。ならばそもそも不満のない、完璧なサービスや商品を生み出せばいいのだが、不可能だ。なんだって無理に体内に詰めれば人は死ぬし、説明書に書いていないやり方で怪我をしたり壊したりする人はいくらでもいる。言った言わないの話も声が大きい方が勝つ。この世の人々から悪意という思考回路を全て打ち消してくれればいいのに、と神頼みのようなことを思う。キリストは罪を背負ったというが、こぼれ落ちた罪が多過ぎる。文を読んでわかる通りとても悲観的でストレスにより胃も痛いのですが、いい歌を聞いたらじんとしたし、面白い話を聞いたら笑えたので、これからお酒を飲みながらなんとか生きていこうと思います。

2017.08.17

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お盆の期間に休みが取れたので東京へ行った。観光地への期待をじっくりと貯め込む元気と余裕がなくて、他県への旅行は諦めた。東京に住んでいる知り合いは半数以上が帰省していたが、そうでない数名とコンタクトが取れたので、それでいいかな、という気分で東京行きを決めた。人に会うという目的だけで遠くの地まで行くことはおかしいだろうか。皆東京に何をしに来たのか、と聞くのだが、人に会うという行動は期待している回答ではないらしい。狭いカプセルホテルに泊まることも、面白そうなものを求めてただあてもなくさまよい歩く非生産的な散歩も、自分の中では意味のある行動で、普段の自分の生活圏内から飛び出して行うことは全て新鮮で楽しいと思えるから、目的なんて些細なことでいい。旅行の前後に似たようなことを毎回書いている気がするから旅行に対するあれこれはこんな感じで閉めておく。東京は暑かった。立っているだけで汗ばんで腕がぺたぺたした。後日地元に帰ると低気圧の到来も手伝ってとても涼しい風が吹いていたので、向こうの天気予報で不快指数なんて数字を出してとやかく言っていたことにも納得できた。お盆休みの最終日には浴衣を着て川原や美術館を歩いて、おしゃれな隠れ家レストランで贅沢なディナーを食べた。素揚げした野菜やペースト化した食材、蛇行したり円を描いて垂らされたドレッシング、幅広の皿、大体イメージ通りのそれ。それらのラインナップの締めに出された庶民的な冷やし鳥中華が一番美味しかった、というのが同席した恋人との意見の一致だった。おそらく二人とも庶民育ちの舌ゆえのこの感想で、逆に毎食こんなディナーを食べたいと言い出さなくてよかったなと思った。膨れた腹で車を走らせて、気まぐれに道を曲がってみたら正面の道の奥から打ち上げ花火が上がっていた。偶然にも花火大会が近くの町で行われていたのだ。急遽その出どころを目指して車を走らせることとなり、それは客観的にもドラマチックな選択だなぁと思った。打ち上げ花火がよく見える場所に辿り着くまでに花火大会はクライマックスに突入し、車を止めて外に飛び出した瞬間、ひときわ大きな一輪の花が空を埋めた。それは夏の終わりを告げているようで、それを裏付けるように、冷えた夜風が我々の浴衣を撫でていったのだった。夏バテしていた前の日記の反動ですんごいまともに日記を書いてしまった。

2017.08.07

 

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インターネットをしていると着ているだけで腹筋がバキバキになるとか、青ひげが簡単なケアでなくなるだとか、簡単に脱毛できるクリームだとか、5分に1組のカップルができるだとか、一般男性が抱えがちな悩みにつけこんだ商売の広告が無限に湧いてくる。ターゲティング広告というやつ。人が弱る隙間はビジネスチャンスだなあと他人事のように思う。震災の時も、停電した家の中でメタメタになった隣県の沿岸部の様子をスマホで見ながら、頭の片隅ではそんなことを考えていた。何かを失った、不足した、壊れた、現状では不満を覚えるようになった等々の負の隙間は、なかなかひとりでには塞がらないし、少しばかりのお金をかけたら補完されるとか、向こうからそれをしてくれるだとか、そういう方が楽で都合がいい。そして隙間を埋めたい人間も世の中には一定数いて、それは単にお金儲けであったり、失恋した異性を狙う者だとか、慈善事業者だったりいろんなタイプがある。でもそれがずるいとか汚いとは思わないし、受け手がそれでも満足なら何も問題はない。ただ僕としてはターゲティング広告は嫌いだしどうせ嘘だろと思っているので性に訴えかけるならもっと上手にやれよと考えてます。最近もの忘れが多くて困ってるけどこんなことだけはよく考えてるし、ゆうべ見た夢の中では現実には弾けもしないギターを試奏しながら、どれを買うか迷っていたりした。最近カラオケでa flood of circleを歌うことが増えてきていて、ストレートなロックは歌えると気持ちがいいという気付きを得た。そのせいか、ギターを弾きながらイメージしていたのはボーカルの佐々木亮介の姿だったんだけど、結局夢の話。カラオケといえば、先週くらいにカラオケに行ったあたりからのどの調子が悪い。カルディで買ってきたイタリアのオレンジジュースがうまい。週末の仕事がしんどい。今日は布団とパソコンの前の往復しかしてません。精神が夏バテしているのが如実にわかる文章だなぁ。

2017.07.31

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この前仕事中になにやら怖いアイデアが思い浮かんで、ピンときたのでそれを日記に書こうと思ったけど、100時間ぐらい経ったら忘れてしまった。寝ようとしたらイケアの間接照明で照らされたオレンジ色の闇から影が飛び出して、確認すると見たことのないフォルムの、そこそこの大きさの虫だったので戦々恐々としながらペットボトルで捕獲し、野に放って就寝。翌日の夜、同じパターンで再び影が飛び出してきたので今度はスッと立ち向かってみたらなんとゴキブリだったので冷や汗をかきながら捕獲、殺害の上死体を遺棄した。ゴキブリはこわい。当然発生するプロセスはあった上で出現しているのだろうけど、そのプロセスを一切見せずに無から現れるように見えるからこわい。まわりの知り合いはみんなこわいものが苦手なかわいい民(たみ)なので夏の怪談話などが聞けないのでがっかりである。2階の窓の外を人が歩いて行ったとか、小指がなくなったとか、HDDが突然煙を上げて物言わぬ塊になったとか、なんでもいいから聞きたい季節。
最近生活の一部にポイントが組み込まれていることに気付いて、データに生かされている・・・と思いました。僕は昨年ぐらいに紆余曲折あって楽天カードマンになってしまい、それからのカード払いはほぼ全てそのカードに任せている。更に白い犬の電話は月々の料金からTポイントが貯まるので、楽天とTポイントがわっさわっさと湧いてくる。ちょっとしたものはポイントで買えてしまう。ポイントはすごい。付与されるシステムを理解して、効率の良い獲得手法を用いて日々の浪費を行うとキャッシュバックのようにポイントが貯まる。なんのポイントも貯まらないカードは今どき少なくなっていると思うけど、合理化・効率を見てサービスを選ぶことを、ざっくり言えば知識を得て選択をするだけで、そうしてない人よりお金(ポイント)が使えるのである。経済的な話の水準としてはかなり低水準で主婦レベルではあるけれど、これをやる・やってないで格差が生じる。やってない奴はアホ、とは言わないし僕よりうまいことポイント貯めてるハイパーポイント貯めるマンにマウント取られたら鬱陶しいなと思うからやはりわーわー言わない。とりあえずそんな訳で貯めたポイントで海に行く為の水着一式とデオドラントと車で眠気覚ましに食べる為のかむかむレモンを買ってきました。もう7月終わっちゃう。

2017.07.10

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6月が何も日記をつけないまま過ぎ去ってしまった。おお6月よ死んでしまうとは情けない。今流行のフリマアプリというものに手を出して早1ヵ月、売上が7万円ほどになったので銀行口座へ振り込んでもらうよう手続きをした。部屋に転がる不要物を捨てるついでにそれが小遣いに変わればいい、と思い立ち、不要なものをどんどん緩衝材に包み、黒猫の小屋に持ち込んだ。部屋は5%ぐらい片付いた。誤差の範囲である。売るものを手にした時の思い出があふれて結局捨てられないのでは、という杞憂も特に無く、今それが自分に必要かどうか、というシンプルな物差しで切り分けていく。自分の理想の居室を想像する時、誰だって最初から雑然とした部屋に住もうとイメージはしないだろう。家具屋のカタログに載っているのはいつだってシンプルな洋室の写真なのに、気付けばあらゆる雑貨が床や収納の上を飾り、はみ出し、こぼれているものだ。だから本来あるべき、無駄のない空間作りに近付いていく感覚は気持ちが良い。掃除をしているときと同じだ。その成果が未だ5%であったとしても気持ちが良いと思えるのだからこれはいい取組だ。購入した時の金額とか販売した金額から差し引かれる手数料だとかそれによって収益を出すフリマ会社の利益だとか、脳裏によぎる数字の事はなるべく考えない事にしている。仕事運は相変わらず地べたのラインとだらだら平行線で日々を進んでいくけれど、健康運は持ち直してきた。そういや前に書いた直近の日記が腹痛についてだった、それを最後に筆を止めていたから潰瘍で死んだと思っている人がいるかもしれない、生きてます。生きてます。つまらない金勘定を考えているうちに歳をとってジジイババアになって、そのうち死にます。

2017.05.31

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朝の5時に腹痛で目が覚めた。変なものを食べた覚えも腹を冷やして寝た記憶もないから大して効かない太田胃散を飲んで寝て、二度寝。目覚めるも痛みが残っていたので正露丸で蓋をして出勤。この謎の痛みは翌日も続いたので近所の内科に行ったら、寄生虫がいるわけでもない、便が詰まっているわけでもない、胃腸炎では?という結論になって胃の痛み止めをもらって帰った。もし処方された薬を飲み切っても痛みがあったら十二指腸潰瘍かもしれないから検査だねと言われたけれどピンと来るはずもなくネットで調べて、生活習慣やらストレスが云々と出てきて、いやいや今より荒れてた日なんて山とあったぞと思ったので、じゃあ結局今腹に巣食うこれは何、と思考停止。休日の12時、久しぶりに乗った電車の座席でこれを書いてます。お腹を下していたりすると下腹部が痛むけれど、胃の痛みというのは上腹部が痛むんだねという気付きを得た。あと毎朝4時か5時に腹痛アラームが自動的に起こしてくれる機能を身につけた。ただし呻き声が出るぐらいには痛い。お腹のトラブルには正露丸一筋で戦ってきたこれまでの人生の中で、正露丸の効かない腹痛は初めてだったのでとても焦りを感じていて、今度は乳酸菌に縋ろうとピルクルとカルピスを交互に飲みながらヨーグルトを食べてみるなど客観視するとなかなかの迷走ぶり。ところで恋人からヤクルトの乳酸菌は殺菌されているらしいという話を聞いたけどホンマかいな。死んで腸に届く数億の菌!!!善玉菌のエサと化して腸内には死骸も残らない!!!という、地球上でも展開されることが有史上難しいであろう地獄規模の白兵戦が腸内で展開されている。その結果なのか、翌朝排泄した便がまとまった量と形で出てきたのは笑ってしまった。という訳で、胃痛を機に内臓と正面から向き合っているここ数日です。