年賀状を書こうと思い立ったのが12月の頭だったはずなのに、気付いたらもう年の瀬まで来ていた。最近こんなのばっかりだ。日々巻き起こる事態が早過ぎて日々をなぞる暇がない。師も走るという腐った言い回しも納得の時間経過。回転寿司のレールがあまりにも…
電話ボックスにおじさんが詰まっていた。高さ2m弱、四方の幅は1mにも満たないだろう。そんなごく小さな空間に、緑色の公衆電話が静かに佇んでいる。その電話機に向かい合うおじさんがひとり。僕は通勤途中で、足早に駅前の歩道を過ぎ去ろうとしていた。視線…
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