2015.09.06
本を読みたい、読まなくちゃと思いながらそれができない理由を少しだけ考えてみて、腰を据えて文字と向き合うことにある程度の意思と時間と集中力が必要で、それらが他の手っ取り早い刺激や娯楽に奪われているのだなと思った。娯楽やメディアが可処分時間の奪い合いをしているのは今に始まった話ではないけれど、よりテンポの速いもの、展開がめまぐるしいものの方が飽きがこなくて楽しいから、そういうものに世の中の娯楽がどんどん変化している。操作は煩わしくない方がいいから、液晶をぐちゃぐちゃになぞったりつついたりするだけのものが多くて人気。液晶をなぞるだけの猿になりたくないという反抗心から本を読むのもひとつの気持ちの置き方か。
台風が過ぎた後の空は雲がめちゃめちゃに散らかっていて、それは絵筆が乱暴に空を走った後のようで、その混沌がきれい。