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喪服日誌

唐揚げだけが人生だ。/@yuki_mofk

2015.12.06

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雪国の人間が雪のない暮らしを想像できないことは、かつての暮らしに何の差しさわりも生まなかった。光る画面を介して世界中と繋がれるようになった今、それはとても残念なことだと思うようになった。無知のまんまでコミュニケーションの輪を広げても、その実の薄さのせいで端からどんどん千切れていく。理解したい気持ちがあっても、検索窓から覗いた景色は何を見ても実体験ひとつには勝てやしない。百聞は一見に、という言葉は近年とても強い力を帯びているように思う。世界を、何もかも、という気分でインターネットを飛び回れば飛び回るほど、一歩も動かず液晶を見つめる自分の孤独を悟る。それを解消するためにはやはり外に出るしかないのだ。その土地の空気の匂いを、温度を知っていることが何よりも財産になるような、そんな気がしている。安定志向の生活が大好きなくせに、その反動のせいでたまに旅人になりたがるのは最近気づいた自分の習性なんだけど、思えば学生の頃からそうだったっけ。夜行バスの手軽さを知って、田舎から東京へよく渡った。早朝5時からカメラを振り回し、誰もいない原宿を歩き、どこかのマクドナルドでそれなりの朝ごはんと胃を痛めるコーヒーを飲んで、旅人である錯覚に少しいい気分になる。旅の主な目的は人と会うことで、それ以外は無かった気がする。元々散歩が好きな性分だから、目的なんて些細なことで十分楽しめる。穏やかだけど行動が大胆というのは女性に備わっていた方がお得な性質な気がしてきたけど残念僕男の子でした。