喪服日誌

唐揚げだけが人生だ。/@yuki_mofk

2016.03.05

f:id:yukimofk:20160305105404j:image
仙台駅から南へ走る電車に乗って、車窓から流れていく街並みを見ていた。来週末は東京に行くんだけど、東京とよく似た景色だな、と思った。線路、マンション、遠くの鉄塔、ガラクタみたいなラブホテル、電線、路地裏、人。なにが違うんだろう、と考えて、すぐに答えは出てきた。空気だ。おいしいとか綺麗だとかそれだけじゃない。温度もそう。風に乗る匂いも。行き交う人も、街に溢れる看板の数も東京の方が多い。人々の顔ぶれ、年齢層、服も。電車のアナウンスも。形のない、あるいは群衆から生まれるイメージが違う。僕は時折東京に行きたがるところがある。人と出会う為だという大義をつけているが、本当のところはどうなんだろう。どうせ都心に出ても道沿いに並ぶのは地元にもある大手チェーンのお店が大半だし、その中に紛れた一点モノのお店をどれだけ知っているかと聞かれれば誰かのガイドになれるほど自信はない。でも多分それは日本という国に住んでいて、都会という場所に行けばどこでだって思うことだろうから、東京だけの話ではないのだろう。僕は東京に何を求めてるんだろう。でも夜行バスの暗闇も、朝方の人が少ない東京も、ジョルダンに導かれながら電車でどこまでも移動することも、狭い友人知人の家で夜を明かすことも嫌いじゃない。要は旅そのものが楽しいのだ。じゃあ東京じゃなくてもいいじゃないかという話になるが、東京には知り合いが多い。だから、人と会うという大義も嘘ではない。旅が好きで、人と会うのが楽しい。それだけだ。なんだ、思ったよりシンプルな答えに落ち着いた。という訳で繰り返しますが来週末は東京に行きます。
落ち着いたと言えば、今日が現職の最終出勤日となる。一番世話になった課長には何かプレゼントをあげたいが、何がいいだろうと悩んでいたら今日を迎えてしまった。今日を最後に二度と会わない訳ではないから何とも思ってないし、仕事が一区切りつくことにも特に何も感じちゃいなかった。少し前はまた泣いてしまうんじゃないかと思っていたけど、予想以上にドライだ。現実はそんなものか。生活もまた一変するので今月はきっと慌ただしくなるはずなのだが、当の本人に焦りがない。当の本人とは?僕だ。これはボレロでいうところの序奏だ。最後はガンガンに盛り上がって、ドドンと幕が下りる。そうして4月を迎える。電気もガスもインターネットも解約する準備をこれからしないといけないんだけど、とりあえず今日を区切りに取り掛かっていこうと思います。もう本当に諸々を。