喪服日誌

唐揚げだけが人生だ。/@yuki_mofk

2015.12.15

f:id:yukimofk:20151215231345j:image
悪いことは重なるものだ、と誰が決めた法則か分からないけれど、ここ3日ほどブルーな出来事があったので落ち込んだり悔しく思ったり心がぐずぐずになるなどした。聞き飽きたはずのミスチルが耳を通ってすっと胸の中を通り抜けていくのは、彼らが凡人のリアリティを歌うからだろうか。ミスチルに限ったことではないけど、ミュージシャンが歌う「とりあえず何とかやれてる」という、不安と安定がヤジロベエのようにぐらぐら揺れてふらついている状況って若いうちはずっと陥っているものなのかな、と思う。仕事、将来、お金、恋愛、色々当てはまるし、今項目を挙げた4つのうち3つは占いでよく聞くカテゴリだ。誰だって何かで不安になるから、それを穴埋めする音楽は心地いいし、根拠のない吉凶を知りたくもなる。特別な技能や感性を持つ人、たとえば絵が上手く描けるとか医師の資格と技術があるとか花に詳しいとか、でもそれを除けばどんな人でも凡人となるし、例外はない。浅深の差はあれど、個人が抱える感情のカテゴリ分けも実はそう大差ない。容易く共感してくれるな、いい顔して近付くな、と思う気持ちで感情を1人で抱え込む人もいる。分かってほしくて振り撒く人もいる。本当は後者になりたいのに押し殺して前者のふりをしている人もいる。みんなそう。みんなそうなの。どんな人にでも幸あれ、と願うのは簡単だけど、現実はそこまで優しくないよね。音楽や占いが身に合わなくても、一杯の酒だとか、誰かの声だとか、体温だとか、活字だとか、画面の向こうの人だとか、なんでもいいから自分を救ってくれる何かを探すんだ。自分にとってのそれが何なのかを知ってるかどうかは、生きる上でかなり大事な事だと思うんだけど、学校じゃ教えてくれないんだよな。