喪服日誌

唐揚げだけが人生だ。/@yuki_mofk

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2016.03.31

クローゼットが衣服で溢れ返っていた。働き続ける日々を思えば私服を着る機会の方が少ないはずなのに、今だにその数は増え続けている。着なくなった服は売ればよい、という手段が採れるようになってからは、新陳代謝が促進した。そのひとつひとつを引きずり…

2016.03.30-2

コートを着るのをやめて外に出てみれば、気温こそ心地よくも一撃でアレルギーを引き起こす花粉を含んだ春風に目をやられた。効き目が出るのが遅い鼻炎薬の効果を待つ間に溢れ出す鼻水をティッシュで拭う。ゴミ箱には大量に積み重なった白い山。どんなに飾り…

2016.03.30

借りていた家を引き払った。何もかもを取り払った空間を前にして首をもたげてきたのは、入居時の、前の住人が汚したままの部屋の記憶だった。あれは物件の下見の時だった。その時よりは綺麗にして部屋を出ることができた、と妙な達成感。それだけだった。も…

午後1時の憂鬱

細かくなった野菜くずを茹でて、インスタントの塩ラーメンと一緒に食べた。砂の色を想起させる濁ったスープは平日昼間そのもののような味がした。テレビでは浅黒い肌の司会者が関西弁で何かをわめき立てているが、ぼんやりとした頭には情報が入ってこない。…

2016.03.21

今日は前の日記に書いた後輩たちの卒業式だそうだ。自分が卒業した日のことは今でも思い出せる。楽しい夜だった。学友たちとの別れと旅立ちの日を彼らにも楽しんで過ごしてもらいたい。一方僕はというと、父と共に仙台へ向かう車の中にいた。地元から片道1時…

2016.03.18

うだうだ言いつつ病院に行ったら帯状疱疹とかいう神経に沿って腫れものができる怪我?病気?のようなものにかかっていたことが分かって、あれよあれよという間に消毒をされ薬を出され4人の野口英世が財布から旅立っていった。要は自覚していた以上に疲れてい…

2016.03.16

前回はいきなりゴリラになってすいませんでした。東京から帰ってきてから右の肋骨のあたりが痛くて、疲れているからだとか、湿布貼って寝ればいいかとか、適当にやり過ごそうとしていたら痛みが引かぬまま3日目を迎えました。内科かな?とりあえず内科行けば…

2016.03.15

震災のことについて少しでも考えてみようかと思ったけれど、件の時間が近付いた駅の改札口はいつもと変わらず人が縦横無尽に行き来していて、結局感傷的な理由は後からついてくるもので現実には手足を動かして目の前の事と向き合うことが一番のリアルだなと…

2016.03.13

曜日の感覚がなくなってきたのは長期休暇ぶりで、今も長期休暇の只中にいるのだからそれはそうだろうと思いながら日々が流れていく。車も買ったし通帳の中の数字が急に頼りなくなってきたので慎ましく生きようと思った。思ったので、もやしをふた袋買って野…

2016.03.07

色々取り掛かると言ったので、早速車と家について取り掛かってきた。結論、車は買った。家は諦めた。ここ2年くらいでそれなりに貯まった貯金が半分なくなった代わりに、新古車のワゴンRが再来週くらいに納車される。維持費やこれからかかる諸々のお金のこと…

2016.03.05

仙台駅から南へ走る電車に乗って、車窓から流れていく街並みを見ていた。来週末は東京に行くんだけど、東京とよく似た景色だな、と思った。線路、マンション、遠くの鉄塔、ガラクタみたいなラブホテル、電線、路地裏、人。なにが違うんだろう、と考えて、す…