喪服日誌

唐揚げだけが人生だ。/@yuki_mofk

2019.04.18


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「死ぬまで◯◯する」という表現に言及した途端、世の中に溢れるワードのなかからそれが際立って見つけられるようになって、それはいつ時計を見ても12:34の表示である気がしたり、ある行動の度にデジャヴを感じている気がしている感覚に似ているなと思った。窓を開けると室内より屋外の方が暖かく感じられるようになった。ベッドの上でくしゃくしゃになっている掛け布団のカバーをいつ洗濯しようかと考えて、それは次の休日のタスクに追加。数日前まで雪が降っていたのになんの挽回なのか気温がリバウンドしていて、意味もなく開けた冷蔵庫の冷感で落ち着きを取り戻す。嫁が漬けた漬物、実家から押し付けられた漬物、食べたくて買って余った漬物などが冷蔵庫に点在していて、実家の冷蔵庫の、食いもしないものが無造作に詰め込まれたあの風景はこうして形作られていくのだと思った。暑くなると食欲が薄れるというと気が早いが、朝食をしっかり作ることに対する意欲が湧かない朝。もう素麺が恋しい。今の住まいに移ってはじめての春は、既に夏の兆しへのうんざりした感情に遮られて風情も何もない。ないけど、昨晩は嫁と夜桜を見に行った。町中を通り過ぎる風に花の匂いがして心地よかった。桜の花の匂いには常に誰かと花見をした記憶が絡んでいて、開花などというものは人が人を連れ立っていくのに都合よく使われてきた建前なのかもしれないなと思った。桜以外の花の開花にも若者やカップルが出向くようになったら日本は何か変わりますか。