喪服日誌

唐揚げだけが人生だ。/@yuki_mofk

2015.11.16

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目覚ましが鳴る前に目が覚めて、原因が冷気だと理解した途端に体を寒気に抱かれたような気分になった。掛け布団は腰から向こうにめくれていて、なぜそうなってしまったのかわからず、布団が吹っ飛んだという決まり文句を呟いて再び眠った。週休1日の1週間は体感時間が長い。ポッキーとプリッツの日は出勤してたのでおどりゃクソ棒と思いながら仕事、仕事、仕事。今晩は急遽お偉いさんたちを囲んでふぐを食べ散らかす会に突っ込まれることになって、もうどうにでもしてといった心境。帰ったら最低限の家事をして、寝て、仕事、といった淡白な日々は朝食の概念を喪失させてしまった。口の端ににきびができた。嫌だなぁと思って飲み込んだ錠剤は、数時間後に大部分が黄色を纏って排出されることは織り込み済み。こんな日々を送っていたら街路樹も山並みもいつの間にかきれいに紅葉していて、11月も半ばにきて、着々と冬を迎えようとしているのだと悟った。なんと綺麗なことだろう。季節の話ばかりするのは話題にしやすいから、あるいは、僕がその移り変わりを好いているからなのだろう。今生で既に二十数度巡っているものなのに、同じ景色は一度だってないのだから、毎日毎時変わるのだから、退屈しない訳がない。朝焼けが胸を打ち、陽が昇りきった後の、雲のない青空が退屈で野暮なものだと感じる。変化を感じる対象が見えないからだろう。絶えず変わり続けるものが好きだ。それは人だってそう。誰かを好きになって側にいたいと思うのも、子を見守っていきたいというのも、そういう理由なのかもしれない。