喪服日誌

唐揚げだけが人生だ。/@yuki_mofk

2015.12.11

雨が心地良い時ってどんな時だったっけ。傘を差しても足が濡れ、気圧がどうのこうので頭が痛くなり、ここ2日ほど不快以外の感情を洗い流されたような気持ちでいる。アラームがなければ起きたい時間に起きられないのは寒さのせい。布団から身を起こすと、ソフ…

2015.12.06

雪国の人間が雪のない暮らしを想像できないことは、かつての暮らしに何の差しさわりも生まなかった。光る画面を介して世界中と繋がれるようになった今、それはとても残念なことだと思うようになった。無知のまんまでコミュニケーションの輪を広げても、その…

2015.12.03

12月になったのに雪が降らない!と騒ぎたてていたのがいつの頃だったのか。もうそれが当たり前になってしまっている2015年の冬は、去年から居座り続けていたストーブの中の灯油が切れた事から始まった。近所のガソリンスタンドから18リットルの灯油を自宅に…

2015.11.27

仙台はええよ、銀杏があるがね。街中にばらばらと黄色のはっぱが舞い降る季節になって、やがてそれも終わろうとしている。着ぶくれしたような木々はすっかりその葉を飛ばされ一転して寒そうな姿をしている。とうとう自分もストーブの電源を入れた。北海道で…

2015.11.22

浪費とは快楽だ。独占欲を満たすからだ。でも9万円するカメラのレンズを買う決断をするまでに襲った胃の痛みはこの先家を買ったり結婚をしたりする時にまた出会うことになるのだろうなと思って恨めしい気分になった。買い物をする時、例えば5000円の財布を…

2015.11.16

目覚ましが鳴る前に目が覚めて、原因が冷気だと理解した途端に体を寒気に抱かれたような気分になった。掛け布団は腰から向こうにめくれていて、なぜそうなってしまったのかわからず、布団が吹っ飛んだという決まり文句を呟いて再び眠った。週休1日の1週間は…

2015.11.11

写真に「何を」写して、それが「どう見えるか」を自分は重視しているのだな、という悟りを唐突に得た。きれいに撮ること、鮮やかに写すことはとても簡単だから自分の関心はそこになくて、たとえば花を一つ撮ったとして、それが怖いと思えたり、おいしそうだ…

2015.11.09

文章が好きだと言ってくれる方々の声を思い返して、何がいいんだろうと考えようとしたけど、それを明らかにすることは面白くないだろうと思ったのでやめました。日記の更新頻度が多くなるということはデスクワークがガンガン増えているということで、いろん…

2015.11.08

夕方の5時ともなるともう随分と暗くなる。冷たい風に乗って小雨が肌に乗り、ひと月後にはこれが雪に変わるからな、と冷えた水滴に教えられているようだった。道には落ち葉が多くなって、洗濯物は乾きにくくなったように思う。朝方に布団から出るのが億劫にな…

2015.11.07

結構前に真夜中に大泣きしたことがあって、その時に優しい言葉をかけてくれた学校の先輩のことを、福島で西日を浴びながら仕事をしている時に急に思い出した。ユキはかっこいいよ、と言ってくれた。なんで泣いているのかもわからず涙が止まらなかった僕は、…

2015.11.06

束の間の暇があったので、件のサーカスのホームページを作り出している。学生の頃に忍者ホームページでポートフォリオ的なホームページを作ったのが最後だったし、いまどきしっかりホームページを作るよりも形の決まったブログやSNSにコンテンツを落とす方が…

フロムエア

分厚い雲を突き抜けて晴天の世界に出た黒い飛行機は、ごうごうと音を立てて南へ飛んだ。雲の上は常に快晴なので、天国が雲の上の世界だとしたら死後の世界というのは退屈だなと思った。飛行機が滑走路で加速して今か今かと離陸を待つ時、もっと速く、もっと…

2015.10.28

グラスの半分をウイスキーやジンといったアルコール達が埋め、それを覆うようにレモンシロップとコーラが注ぎ込まれるアルコール度数の高いオリジナルカクテルを2杯飲んで、体を支配していた疲労は睡魔に姿を変えた。「めちゃめちゃになりたい」と公言するの…

2015.10.27

前に10月下旬が地の獄だと書いたと思いますが今まさにその渦中にいて、休日だったはずの今日が出勤日になったことに何の感情も抱かないまま会社のパソコンに向かい合って、仕事の隙間にこれを書いてます。疲労の量に比例して起床時間が遅れていく感じは体は…

ホラーについて

所属している「サーカス023」の面々の半数がホラーに関心のある層で、のちのちホラーな作品も作るかもしれないので、ホラーに関しても掘り下げていきたいと思いました。ここ最近自分を見つめ直しまくり。 ホラーがどうというより、オカルトの門を叩いたのが…

人格と笑いについて

コント集団に入ったからには自分の中に笑いの哲学を持たねばならぬと思ったので、そのルーツを考察してみることにします。そもそも僕のルーツとしてさかのぼっていくと、小学校低学年の頃はコロコロコミックを読んで育ちました。平凡です。ゴーゴーゴジラマ…

2015.10.22

先日、大勢の人間がすし詰めになった個室に2時間居座る用事があって、退室する頃には喉に強烈な違和感があったので、鬼の形相でドラッグストアに飛び込んで加湿マスクとチオビタと薬用のど飴と炎症に効く薬を買った。特に休日前とか、自由に使える時間を前に…

2015.10.16

舌の先が腫れていて話すのも食べるのも痛みを伴う状態なんだけど、原因がわからなくてとりあえずビタミン不足のせいと思ってデカビタを飲んでます。世の中のあらゆるものが他人の作り出したものだということを考えてみてください、凄いしこわいし鬱になって…

コント集団の話

この前コント集団に入った、という話をしたけれど、その話を少しします。 高校時代の友人と同期の方が二人で企画し、旗揚げされた謎のコント集団が謎の動画をアップし(https://youtu.be/jtlXZiKUXdk)、それを見た僕が友人に対し感想を告げ(第一声で「何を…

2015.10.10

しばらく天気の予報を聞かない日々を過ごしていたら北海道の隣に大きな台風が来ていて驚いた。窓と窓枠を揺らす強風が街を吹き抜けてガタガタとうるさくて、翌朝、おとなしくなった窓際を眺めながら台風一過を感じて卵雑炊を食べて、完全に油断した心持ちで…

2015.10.04

事務所という名の狭い部屋で副流煙と他人の独り言でストレスがマッハ。神無月なので神様は味方してくれません。スーパームーンだの中秋の名月だのと最近あった美しい事象をうっとり見上げるゆとりがなくて私困っちゃう。そんな帰り道に携帯電話にバーのお姉…

2015.10.01

知ってる音楽をキリの悪いタイミングから聴くと、リズムや詩を認識するまで知らない音楽かのように聴こえてしまうのと同じように、書きかけの日記の冒頭部分が消えてしまっていてまるで他人が書いた文章のようになったそれを見返して、失った部分を思い出せ…

2015.09.25

ある日フェイスブックを覗いてみると高校の頃の友人がコント集団を旗揚げしていて、二つ返事で参加するという嘘みたいな現実がこの前あった。ゆえにコント集団のメンバーになりました(マジかよ)。この前ソファを買った話をしたけど、ソファからもたらされ…

2015.09.20

雨が降り続いて湿度が天井知らずで高まり、明けないかと思われた雨雲がようやく流れ、晴天が覗いたと思ったら遅れてきた残暑は夏の残り物。自宅にソファが届いたので汗だくになりながら組み立ててご満悦。一度掃除して綺麗にしまった扇風機をもう一度出すの…

2015・09.18

昨今のポップスはメンヘラ女とのグズグズした関わり合いが歌詞になっててずっと聞いてると胸焼けを起こしますよという話を長々と書きたかったけど割愛。毎朝耳元で爆音を鳴らして起こしてくれるブンブンサテライツをそろそろ別の人に変えよう変えようと思い…

2015.09.11

大雨がクレッシェンドで道路や窓を叩いている時は、長い長いスタンディングオベーションの只中にいるような気分でどうにも落ち着かなかった。紅の人たちがドラムセットをぶち壊すような派手な音が聞こえてきて、何事かと窓の外を見たら近所で交通事故が起き…

2015.09.06

目を覚ましたらまず視界に入るのがベッドの向かい側の壁に立てかけてある時計で、もう会社にいなければおかしい時間を指していたので、まず口から出た言葉が「やべぇ」だった。シャワーも浴びず髭も剃らずに下着と服を着替えるのは気持ちの悪いことで、嫌な…

2015.09.05

風呂上りの素足でゴキブリを踏んだのが昨日の朝の8時15分くらいの話。風邪薬のカプセルが大きくなって床に転がっていたのを踏んづけたらこんな感触かな、という反動を左足の裏に感じて、何を床に落としていたかと振り返って、出したことのない声が声帯から飛…

骸骨の話1

色に力や印象を見出すのは遥か昔から伝わる人間の変わった意識であり、色のわからぬ動物たちにはなんら意味のない概念であった。 ぼんやりとした、明るい氷の塊が空から無数に落ちてくる。人はそれを雪と呼んだ。冷たい風が弄ぶようにあちこちにそれを撒き散…

2015.09.04

至極どうでもいい悩みの一つに「座椅子問題」というものがある。最近ドラゴンズドグマオンラインという面白いゲームに没頭し始めた。久しぶりに据置機のゲームを何時間もやり込んで、その結果プレイ時間に比例してどんどん姿勢が悪くなる。また、テレビの画…